Japanese Academy of Sensory Integration

  感覚統合療法入門講習会
 体験コースのご案内
  
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 2004年12月、宮崎県作業療法士会主催、日本感覚統合学会後援による入門講習会体験コースが宮崎市総合発達支援センターにて開催されました。受講生より感想を頂きましたので、掲載させて頂きます。

体験コースに参加して
 あさひ学園 渡邊 久子

 12月4・5日2日間で感覚統合療法入門講習体験コースが行われ、52人の参加でした。
 まず始めに太田先生の講義があり、その中で感覚チェックをした結果、自分は感覚刺激をあまり求めないタイプということがわかり、次に行われる遊び(遊具)体験と分析をする際大丈夫かな?と不安でしたが案外はまってしまい、特に大型滑り台ではバランスの悪さからか何度か滑りおりた時に頭を打つ等のアクシデントがありましたが、無事終了しました。5つのコーナーを回るとどれも楽しく思いました。
 そして2日目には、あるタイプのお子さんを想定した遊びを実際に行いました。私はAグループでしたが、中度知的障害で不器用という設定で、覚醒を高め・前庭・固有受容覚そして姿勢の保持を促す遊び(屈曲姿勢)を取り入れた遊びを考えました。前日、みんなで考えていると次から次に様々な意見・案が上がり予想以上に時間がかかり悩みましたが発表の際、子どもさんの役をされた方が上手で、覚醒を高め・前庭・固有受容覚すべてを取り入れることができていたので自分ではわりと満足でしたが、他のグループを見ているとまた違った視点から見ることができ勉強になりました。そして、太田先生のアドバイス等を聞くとさらに納得しました。
 実際現場でもサーキット遊びをしていますが、覚醒を高めたり、沈静化に向かう遊び、前庭、固有受容覚などの感覚刺激を考えてのサーキットはしておらず、実際自分が体験し勉強したことを生かして、子ども一人一人に合った感覚刺激を取り入れた遊びをさせてあげたいと思います。


 
  遊具体験にてタマゴ積木に挑戦!
 
  ついに完成! 今回、唯一の達成者
  平田病院 吉田先生 お見事!


体験コースに参加して
  日向市健康管理課
     保健師 酒井玉美

 平成16年の1月に入門コース(基礎)を受講し感覚統合の概念は多少わかったつもりでしたが、今回体験コースに参加し、実際に自分が遊びを体験し、遊び活動を組み立てることでより具体的に理解できました。
 市役所の保健師という立場での子どもとのかかわりは、母子健康手帳の発行(胎児の時期)からはじまり新生児訪問、乳幼児健診及び事後指導など様々です。出生数が年間600人前後の日向市では、1回の健診での対象者は50人前後となり、ことばの遅れや行動面でなんとなく気になるお子さんが時々健診後のカンファレンスで話題に上ります。今までは、発育の遅れ、経験不足、環境の問題、養育者のスキルが低い場合などを考えていました。たとえば、極端な偏食の場合、栄養の面での指導が主であったように思います。しかし、触覚過敏の場合もあるのではないかと気づきました。また健診にきたお子さんの中で、会場の広さと人数の多さのため興奮し遊びが終わらなくなり最初から最後まで走り回り母親が疲れきってしまうケースなど、覚醒を強めるなんらかの刺激が作用してしまっているのではないか、そして、沈静化を促す援助ができれば多少落ち着くのではないかと思えるようになりました。
 直接、療育の場にかかわっているわけではないので、他の皆さんと違った視点での研修参加でしたが、乳幼児健診などで子どもさんと接する機会の多い私たち保健師は、健診の事後指導としていろいろな情報(療育システムなど)を知り、保護者の方々へ的確な情報提供を行い、橋渡しする役目があることを考えると今回感覚統合療法を体験できたことは、保護者の方々へかけることばの重みが違ってくるのではないかと思います。ことばの遅れやコミュニケーションを取りにくいお子さんを、保育園や幼稚園など集団の場に入れば大丈夫と判断しがちですが、なんらかのハンディがある場合は、きちんとした療育が受けられる施設を紹介したほうが良いのは確かです。ただ漠然と遊ばせる場合と、療育の目的をしっかり踏まえて遊ばせる場合では、後者のほうが、得るものは大きいでしょう。
余談にはなりますが、このような研修会に参加するといろいろな施設の様々な職種の方々と交流し情報交換する機会にもなります。今回は、グループに分かれての体験・分析・遊び活動案の作成など8人のメンバーでアイデイアを出し合い、いろいろな考え方を知ることができ勉強になりました。私自身、ちょっとコワイと思う体験(巨大すべり台など)もありましたが、有意義な2日間でした。ありがとうございました。

 入門講習会体験コースは、基礎コースで学んだことをもとに、療育のなかでどのように活用していくのかを、実際の遊具実習を通して体験的に学ぶことができるコースです。感覚統合遊具の体験や遊びの分析演習、遊びプラン作成などの実習を2日間の日程で行います。日本感覚統合学会主催の体験コースは、概ね年2回、開催予定です。 
 (入門講習会日程表はここをクリック)

 体験コースは基礎コース修了者向けのコースです。

参加条件:

 発達障害児の医療、療育、教育、福祉等の業務に従事している方で、原則として感覚統合療法入門講習会基礎コース(旧称:多職種講習会)を受講済みであること。本講習会は、受講生が基礎コースの内容を理解していることを前提に演習、実習などを行います。

開催予定:
 感覚統合学会主催による体験コースは、年2回程度、関東地方を中心に開催される予定です。

受講者の達成目標:
@ 遊び活動に含まれる感覚入力や必要とされる機能(行為)について、体験を通して自覚、理解する。
A 遊び活動を感覚入力の種類や質、必要とされる行為機能の観点で分析することができる。
B ある治療的な目的(要素)を取り入れた遊び活動を企画・実施することができる。

内容:
 発達障害児施設等にて、実際に活動体験を通して、以下の内容について学びます。
@ 感覚統合的視点での遊び活動の分析法
A 感覚統合の考え方を生かした遊び活動の立案と模擬実施

体験コースの流れの一例
:開催会場・講師によって若干異なることがあります。
  (写真は2004年12月に開催された宮崎県作業療法士会主催体験コースのものです。)


● 1日目
 遊びの活動分析法、展開方法に関する簡単な講義を行った後、実際に遊びを体験して頂きながら、分析を行って頂きます。

09:30〜09:45  オリエンテーション
09:45〜10:45  演習:「遊びを感覚統合の視点で分析してみよう」
                基礎コースの復習です。遊びの分析表を用いて、感覚統合の
                視点で遊びを分析する方法について演習します。

  

11:00〜12:30  実習:遊び(遊具)体験と分析
                受講生自らいろいろな感覚遊びを体験し、その体験をもとに
                遊びの分析表を作成します。

  

13:30〜15:00  演習:活動分析の確認と段階付けの実際
                受講生が分析した内容について、講師よりフィードバックしま
                す。また介入目的に応じた遊びの展開、段階付けの方法につ
                いてお伝えいたします。

  

15:15〜18:00  グループ別実習:遊びプランの作成
                受講生は8-10人程度のグループに分かれ、あるタイプのお子
                さんを想定し、介入目的に応じた遊びを計画します。

  

● 2日目
 あるタイプのお子さんを想定した遊びを実際に行っています。

09:00〜9:30  プレゼンテーション準備
9:30〜12:00  遊び実習T(1グループ15分、15分討議)
               いよいよ計画した遊びをプレゼンテーションします。受講生は、
               指導者役、子ども役を演じながら遊びを実施します。
               プレゼンテーションの後、受講生及び講師からのフィードバッ
               クを行います。

  

13:00〜15:30  遊び実習U(1グループ15分、15分討議)
   

15:30〜16:00  質疑応答